日田玖珠地域産業振興センター

昔ながらの製法で田舎の味にこだわった梅干しを届ける、マル金ファーム

添加物なしの昔ながらの梅干しを全国のお客さんに届けているマル金ファームさん。農協時代から梅干しに携わり、平成17年からは専業として梅造り一本にこだわるご主人にお話を伺いました。

梅干し作りをする家庭が少なくなったのがきっかけ

屋号の、「梅造り一筋 黒川金右衛門」というネーミングにもあるように、そもそもは江戸時代の黒川金右衛門さんに由来しています。敷地内の倉は金右衛門さんが1791年に建てたものなんですよ。私が始めたのは、昭和36年に始まった大山役場の「梅栗植えてハワイへ行こう」の事業がきっかけです。この事業は、梅や栗の栽培を地域に広めて農家の生活を楽にしようというもので、当時の梅は「青いダイヤ」と呼ばれるほど飛ぶように売れました。農業高校を卒業して農協に入った私もそれに携わっていたんですが、時代の流れとともに家で梅干しを作る家庭が少なくなり、梅の市場相場も下降気味になったんです。生のままの梅では需要が少ない、加工して販売する必要があるということで、私も農協で15年間加工に携わりました。

その後も他のことと並行しながら梅干しの販売等をやっていました。黒川金右衛門の屋号にしたのは平成7年です。平成15年には4年に1度開催される「全国梅干コンクール」で最優秀賞を受賞したこともあります。その後、農協を退職し町の議員を務め、58歳で議員を辞めてから梅造りを専業とするようになりました。それが平成17年です。

そもそも加工の仕事をするようになったのは、家庭で梅干しを作らなくなったからです。以前はどこの家庭でも梅干しを作っていたので、加工せずにそのままでよかったんですが、自分で作らずに加工されたものを買うという形に変化していったんですね。そういう状況の変化で加工の仕事が必要になり、私も最初はわずか1トンと少量から始めて、今では年に数十トンの梅を扱っています。

健康に良い、本物の梅干しを提供したい

こだわりは、添加物なしの本当の田舎の味を提供することです。
紀州梅に慣れたお客さんからはよく「甘い梅干しはないか?」と尋ねられますが、甘い梅干しは塩分が少ないだけに傷みやすいのが問題です。そのため、甘い梅干しを作るには防腐剤を使わなければならない。
梅干しがなぜ健康に良いのかというと、それは梅干しに含まれるクエン酸の働きがあるからです。私たちは毎日1~1.2kgぐらいの量の食事を取っていますが、南高梅を1個食べるだけで食べたものをきれいにアルカリ性に中和してくれる。それはクエン酸の働きなんです。ところが、甘い梅干しではクエン酸も抜けてしまっているので、梅干しの健康効果としていちばん大切な要素がなくなってしまっています。
そんな事情も今では消費者のみなさんに浸透してきて、最近では和歌山の方からもうちに注文していただいているんですよ。

毎年、大阪の阪急デパートで1週間ほどイベントに参加していますが、最初のころは見向きもしてくれなかった大阪の方が、今ではわんさわんさと買ってくれるようになりました。「おばあちゃんの味に出会えた」とか「昔の味に出会えた」と喜んでくださり、イベントにももっと来てくれと言われます。イベントへの出店は交通費やホテル代などを考えると採算が合わないんですが、イベントで出会ったお客さんがその後もずっとつながってくれるため、採算度外視でやっています。
これからも、添加物の入っていない田舎の味一本でいこうと思っています。これがいちばんのこだわりですね。

夫婦で二人三脚、ここまでやってこれました!

私は畑の管理専門で、梅や紫蘇を育て、お母さんが加工をしてくれています。今は従業員も8名いて、収穫シーズンにはさらにお手伝いをお願いしています。たくさんの方の手助けやご縁をいただき、ここまでやってこれました。
そして、なにより、健康の秘訣はこの梅干しですね!

梅干しの他にも~

すべて無添加の商品で、ジャムやジュース、梅酢、梅エキスなど、たくさんの種類があります。しかし、いちばんのおススメはやはり梅干しです。実際、売上の8割は梅干しです。昔ながらの味をみなさん好んでご購入いただいています。

梅干しのおすすめの食べ方は~

お茶漬けも食べやすくていいですが、いちばんのおすすめは炊き込みご飯ですね。
米1合に南高梅を1個入れて炊き込みます。炊きあがったら混ぜ込んで種を取り出す。ほんのりピンク色で、ほんのり酸っぱくてちょうどよい味になります。これなら梅干しが苦手な人でも食べられますし、夏場にはご飯が傷みにくくなりおすすめです。
イベントでお客さんに振る舞うと、「初めて知りました」という方が多いのですがとても好評ですよ。

〜昔ながらの梅干しを味わってみてください〜

添加物なしの昔ながらの味を守り続ける、マル金ファームさん。梅干しに対する熱い思いを皆さんもぜひご賞味いただき感じてください。毎年2月下旬から3月にかけて、梅畑は真っ白な梅の花が咲きます。その一面の息をのむような美しさ、一度日田市大山町へ見に来られませんか?

連絡先

株式会社 マル金ファーム
大分県日田市大山町西大山5406番地        

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