日田玖珠地域産業振興センター

リピーターが増え続ける「芳香園」の本当に美味しい梨

日田市の西部の山間、国道から山道に入り、10分ほど登った所に広がる約2ヘクタールの梨畑は、中間さんが営む「芳香園」(ほうこうえん)です。
周りには交通量の多い道路や民家も無く、広い空に囲まれた大自然の中の梨畑。ひた生活領事館(福岡大丸内・日田アンテナショップ)へ梨を出荷し始めて数年ですが、「芳香園」の梨を毎年心待ちにしているリピーターさんがたくさんいらっしゃるそうです。
「今年の梨はまだ?」と問い合わせの多い美味しい梨は、どのようにしてできるのでしょうか。中間さんにお話を伺いました。

最適な環境に加え、木のストレスを最小限に

-こんなところに梨畑があったんですね、驚きました。

そうなんです。今から約70年前、祖父がこの地で梨栽培をスタートさせました。僕は22歳の時に後を継ぎ3代目となり、現在はジュースやジャム、ドライ梨など梨の加工/販売も行っています。
芳香園で栽培している梨は主に幸水、豊水、新高、あきづき、愛宕、晩三吉の6品種です。
うちの梨は朝晩の寒暖差が激しい、山の上のひらけた土地で日当りがとても良い、綺麗な水といった果物栽培に適した環境に加え、空気の汚れや騒音の無い最適な環境で梨を栽培しています。木のストレスを無くし、鳥のさえずりや風の音の中で、美味しく実るように、のびのびと育てています。

-梨もストレスが少ない方が甘く美味しく育つんですね。

そうなんです。同じ梨でも育つ環境が良いほうが、おいしい梨になります。
ただ、天候相手なのでうまくいかないこともたくさんあります。予定通りに作業が進まないこともあるし、台風や豪雨で落ちてしまった梨を拾うのも大変な作業です。落ちてしまった梨はすべて廃棄しなければいけないですし、本当に残念です…
後は色々な作業の積み重ねですが、冬の時期の剪定や草刈りは一番大変です。でも、美味しい梨作りには欠かせない作業なんです。除草剤は使わず、良い土になるよう有機減農薬で栽培を行っています。

ただ、単純に「おいしい!」と笑顔になってもらいたい

-中間さんの梨への愛情や、こだわりが美味しい梨を育てるんですね。

そう思って日々努力しています!梨は嗜好品ですが、とにかく一生懸命作った梨をたくさんの人に届けたい、美味しいと笑顔になってもらいたい、ただそれだけです。
美味しい梨を食べてもらいたいという思いが強いので、実った梨ひとつひとつを割って甘さや中身を研究したこともあります。そうすると、どれが本当に美味しい梨なのか、わかるようになってきました。なので、出荷の際は、収穫した梨の中から本当に良いものだけを出荷するようにしています。

-おすすめの品種や食べ方があれば教えてください!

そうですね、皆さんそれぞれ好みがあるかと思うのですが…どの品種も美味しいですよと、自信を持って言いたいです!
個人的にはバランスが整っていて、ほどよい甘味・酸味の「幸水」がおすすめです。
保管は冷蔵庫でOKです。食べる時は冷蔵庫から出して少し置いておき、常温より少し冷たい位が一番美味しく味わえます。
日本では梨をそのまま食べるのが普通ですが、コンポートにして色々な料理やお菓子に使うのも良いですよ。

加工品もすべて手作り、良い素材でよりおいしく!

-こちらでも加工されているジュースやジャム、ドライフルーツがありますよね。

すべて自社で加工を行っています。ひとつひとつ手作りなので、たくさんは作れないのですが、年間通しておいしい梨を味わっていただきたいので。
ジャムはプレーン、シナモン、黒胡椒、バニラの4種類です。黒胡椒はめずらしいですが、梨と胡椒はとても良く合いますよ。

-更に加工品にも中間さんのこだわりがあるそうで?

うちでは傷がついてしまったものや商品にならないものを加工品として販売するのではなく、商品として出す良品の梨を加工し、ジュースやジャムを作っています。
傷ついて黒ずんだ梨や傷んだ梨は、やはりおいしくないですし、加工でごまかすのではなく梨そのもののおいしさを味わってほしいです。

〜朝採り新鮮、甘くてジューシーな芳香園の梨〜

最適な環境でストレスなく丹精込めて育てられ、食感が良く甘くてジューシーな「芳香園」の梨。
朝採りしその日うちに出荷され、鮮度を保ったまま皆さまのもとへ届けられます。
これからも、毎年味の安定した美味しい梨をつくり続けたいです。と笑顔で話す中間さん。今後もリピーターが増えること間違いなしですね。
皆さまも、「芳香園」自慢の梨と、この自慢の梨から作られた、ジャムやジュース、ドライフルーツも召し上がってみませんか。

連絡先

芳香園
大分県日田市友田大字友田2997-3        

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