日田玖珠地域産業振興センター

日田の銘菓が楽しめる、「大黒屋菓子舗」

代々製材業をしていたという大黒屋菓子舗。「淡窓」や「杉丸太」はここにしかない、日田の銘菓です。製材業から和菓子屋になったきっかけや、こだわっていることなど店主の林さんにお話を伺いました。

日田の地と製材業が生んだお菓子

創業は戦後すぐの昭和23、24年ごろです。私が昭和30年生まれなので、その前と聞いています。
もともと親父がしはじめたんです。親父も途中からしはじめたんです。うちの祖先は代々製材業をしていました。戦時中に製材業をやめて、お菓子屋になったんです。
親戚にお菓子屋がいて、その流れではじめたみたいです。
杉丸太、淡窓という商品が商標登録してるんですが、この杉丸太は、親父が代々製材業だったこともあって作ったお菓子です。大黒屋オリジナルのお菓子ですね。

ただ、きちんと作る

お菓子へのこだわりは、一言でいえば、「ただ、きちんと作る。」ということです。
手を抜こうと思えば、いくらでも手が抜ける。きちんとせないかんということをずっと言われてきました。店で売るということは同じものができるのが当たり前っていうことです。ムラなくできるのが当たり前。昔よく聞いたのは、その日は出来が悪いから店を開けない。これは親父に言わせると、同じものができないのはおかしい。それはよく言っていたみたいです。
手を抜き、材料も落として、単価を少なくすることもできると思いますが、それじゃあお客さんは離れていく。行き着くのはこういうことですね。
ただ、毎日同じ繰り返しをして、きちんとするということですね。

ここにしかない日田の銘菓

うちのおすすめ商品は「淡窓」です。これが一番人気ですね。日田は全体的にそば饅頭が有名なので、うちでもそば饅頭はよく出ますが、商標登録もしている「淡窓」がおすすめですね。
淡窓は日田が生んだ、江戸時代の儒学者である、広瀬淡窓先生の名前をいただき作った和菓子です。日田の地に江戸後期から明治にかけて、日本最大級の私塾咸宜園をひらき、独自の教育法で多くの人材を育て続け、現代教育にも大きな影響を与えたと言われています。咸宜園は日本遺産にも認定されています。
そんな広瀬淡窓先生から名をいただいた「淡窓」は、小豆の風味を生かした小豆の粒羊羹を、抹茶でくるんだ上品な味わいの和菓子です。

そして「杉丸太」も商標登録している大黒屋菓子舗独自の和菓子で、日田市特産の杉をイメージしています。日田市は古くから杉の特産地なんですが、親父が戦後すぐに作った和菓子ですね。お菓子屋以前は製材業だったこともあり、杉の木をお菓子の形に取り入れたのが「杉丸太」です。打ち物菓子の中に羊羹を流し込み、その周りをシナモンで包んだ、ここにしかない大変めずらしいお菓子です。

「淡窓」「杉丸太」は緑茶にはもちろん合いますが、紅茶がとても合うんです。ぜひお茶の時間には紅茶で召し上がってみて下さい。
今は何でも物価の上昇や災害もあったりで大変なんですが、材料を落とすということは考えられませんね。材料にこだわり、受け継いだ製法を毎日忠実に繰り返す、それが大切だと思っています。

〜紅茶のお供に「淡窓」と「杉丸太」を〜

日田の温泉街にある大黒屋菓子舗は、戦後すぐより続く和菓子店です。日田にちなんだ、大黒屋菓子舗ならではの銘菓はめずらしく、お土産に喜ばれること間違いなしです。「淡窓」「杉丸太」と日田を連想させる銘菓などを引き継ぎ、毎日忠実に作り続けている林さんは、お話していると地元愛が強く伝わってきます。
ここにしかない銘菓を、ぜひ林さんおすすめの紅茶で味わってみて下さい。

連絡先

大黒屋菓子舗
大分県日田市隈1丁目2−25